導入事例
浄土寺
近年、建物火災は減少傾向にあるものの、その原因別では電気火災の比率が上昇しており、予防対策の重要性が高まっています。特に歴史的建造物は、老朽化した電気設備や点検が難しい配線など、電気火災のリスクを抱えているため注意が必要です。
日東工業は目視では確認できない壁面内部の異常を検出し、火花放電を瞬時に発見することで、火災発生を事前に阻止することを目指しています。
堺市で唯一の国宝を電気火災から守る万全の準備。
浄土寺は奈良の東大寺の勧進僧重源上人が鎌倉時代初期に建立した寺院です。国宝の浄土堂と重要文化財の薬師堂は東大寺南大門などと同じく大仏様の建築技術を取り入れており、当時の特異な建築様式を伝える数少ない遺構として、日本建築史上重要な位置を占めています。本尊の国宝木造阿弥陀如来及両脇侍立像もまた仏師快慶の作として著名であり、当寺に関係する文化財はこのほか多数にのぼります。
こうした貴重な遺産を電気火災から守ることを目的として、地震時に電気の供給を自動的に遮断する「感震ブレーカー」と火花放電を検出する「放電検出ユニット(スパーテクト)」を設置しました。
事例詳細
- 設置機器
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放電検出ユニット(スパーテクト)╳1台
感震ブレーカー╳1台 - 設置場所
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宝持院(塔頭)