電気火災の実態
現代社会は電気火災の危険が潜んでいる!
2019年の4月にパリのノートルダム大聖堂が、同年10月には沖縄の首里城が火災に見舞われました。どちらも電気系統のトラブルが原因ではないかと疑われています。 世界遺産クラスの歴史的な建造物でも、今や電気の利用は欠かせません。まして電気機器に囲まれた現代社会では、私たちの身近に電気火災の危険が常に潜んでいます。
恐ろしい電気火災の実態
近年、建物の火災件数は減少傾向にあるものの、電気火災の占める割合は増加傾向にあり、その未然防止は重要性を増しています。
Number of fires
火災件数
火災件数に注目すると、その実態がよくわかります。
火災全体の発生件数は年々減少傾向にありますが、その中で電気火災の件数は横ばい状態のまま。
電気火災に対して有効な対策がなかなか取られていないということです。
電気火災要因の45%を占める火花放電
電気火災要因として代表的なものが「火花放電」です。電源プラグとコンセントの間にたまったホコリに湿気が加わることで発火に至るトラッキングも、火花放電の一つです。 トラッキング、断線、短絡・地絡などによる火花が原因となり、火災に至るケースが最近では電気火災の40%を超えています。そこで日東工業は、火花放電を検出できれば電気火災を減らせるのではないかと考えました。
Factors of electric fire
火花放電の発生要因
普段は何気なく使っている電気機器ですが、不適切な扱いや経年劣化などで電気火災を引き起こしかねません。
Mechanism of tracking phenomenon
トラッキング現象のメカニズム
独自技術で電気火災の未然防止に貢献
日東工業はさまざまな実験・研究によって、トラッキングなどの火花放電には特有の高周波ノイズが発生することを解明しました。 さらに、あらゆる家電製品のノイズを測定・分析し、火花放電のノイズを検出する精度の高い技術を確立。 電気火災の未然防止をめざして、放電検出ユニット「スパーテクト」の開発を進めてきました。
Detect spark discharge
ブレーカなどの動作レベルより小さな火花放電を検出
電気火災の要因を小さいレベルで捉え、火災に発展する危険性を低減します。
関連商品「感震ブレーカー」のご紹介
電気火災には、火花放電が原因で起こる火災のほか地震が原因で起こる火災があります。
地震による電気火災を未然に防ぐ「感震ブレーカー」につきましてはこちらのパンフレットをご覧ください。